建築の世界で長年ものづくりをなさっている株式会社前田製作所様より
社内で大切にしている飾りたい、とご依頼をいただきました。

『代々からの家業を引継ぎ、およそ50年。
時代の流れで変わっていくものもたくさんありますが、
「全ての人・もの・こと」に感謝の気持ちを常に持つこと、
目先の利だけを求めず、頂いた恩に報い全てに感謝～人とのつながりも、出会えたことも、今があることも全てに感謝しながら続けています。』

このお話を伺い、細い潤いのある線で粘り強く文字をつなぐことを意識しました。情勢がどんな状況であっても、人や会社との出会いを大切にし、縁を繋いで進んでいく。荒波の時、穏やかな時。線の強弱で会社が歩んできた歴史とこれからの未来を表現しています。

また、力強い作業と繊細な作業を何度となく積み重ねることが建設の仕事には欠かせないのではと思いました。そのため、力強い印象の先に、細かな筆の流れや息づかいを感じていただけるように意識しました。

会社の皆様がますます進んでいかれる中で、この言葉を末長くそばに置いていただけたら嬉しいです。
ご依頼いただきありがとうございました。