2019/03/14
退官される先生への贈り物として、「自我作古(われよりいにしえをなす)」を書きました。
前人未踏の新しい分野に挑戦し、たとえ困難や試練が待ち受けていても、
それに耐えて開拓に当たるという故事成語です。
その先生は、内視鏡手術のスペシャリストとして日本の医学界をリードされている方で、この言葉を大切にされているそうです。
厳しくシビアな世界で、第一人者として生きる姿を「我」に、
ユーモアあふれる親しみやすい方とのことだったので、「自」を丸くくるっとはみ出すように書きました。
「作」「古」はかすかにつながっていて、確立した技術が他の方に広がり、未来にもつながっていくイメージです。
額も、桃色の布に若葉色のアクセントをきかせて、あたたかい新しい季節を感じるしつらえにしました。