書道家 飯田峰空 喜怒哀楽

©HoukuuIida
ALL RIGHTS RESERVED.

7 / 2,136文字目

2017/05/04

名字に使われることもありますね。
シンプルな字形のなかで、
なんと言っても、この文字は左右に広がるはらいが素敵です。
私は気分や文脈で書き分けをしています。
荘厳な、神聖な意味での「天」なら左の文字。
はらいの長さは左右で1対1、ゆっくり書いて終わりの高さもそろえます。
対して右の文字は、波瀾万丈、歓喜のイメージの「天」。左右で変化をつけます。
左のはらいは次の線につながるように、勢いをつけます。
少し上向きで終わりますね。
右のはらいは前の線を受け止めるイメージ。
ちょっと重めに止めます。
なんとなく、
天麩羅と書くなら前者、
天ぷらと書くなら後者にします(笑)