書道家 飯田峰空 喜怒哀楽

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2018/11/20

アートフェアに参加した時に、私の名前についてよく質問されました。

 

「峰空」は、所属していた書道会で師範になった時、いただいた名前です。
「空」の文字は、師匠のお名前からいただいています。
峰まで広がる広大な空、という意味でつけていただきました。

 

作品の最後に名前を書く時に、最後の最後に書くのがこの文字。
師匠が、「これで完成でいいのね」と問いかけてくれるような気になります。
(笑顔で穏やかに、すごくハードル高いことを言ってくる師匠でした。)

 

最近、この「空」を書いていて。
普段は最後の横線を、地平線のようにゆったり書くのですが、
曇りのない無邪気な空が 時として気分に合わない。
まっさらな空が、クリアでない自分を浮き彫りにする。
プレッシャーを感じて辛い・・・なんて思ったりもします。

 

そんな中、軽ーくふわふわと書いてみたら、
横線を短く縦長気味の空。いいじゃん、となりました。
ずっと書き続けていて、初めての発見でした。

 

圧倒的なスケールで押し潰されそうになる空ではなく、
建物の隙間から見える空。
どんな自分であれ、ほっと寄り添ってくれるような空のイメージです。