書道家 飯田峰空 喜怒哀楽

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2018/04/11

新緑が桜に勝るようになる頃、
もやっとするけど晴れて暖かい今日みたいな日に
改めて「春」を実感するようになります。
この字は、学校の授業で書いた人も多いと思います。

 

ほぼ、線対称なんですよね。
右払いと左払いが違いますが、開き方の角度や止める高さなどはそろえるようにします。

 

この「三」と左右のはらいが、
私には神社の本殿の屋根に見えます。
「奉」とか「泰」とか抽象的、少し神秘的な文字を思い出します。

 

そのパーツに「日」が重なるのが、春。
先が見えないけど明るい暖かい日、みたいなイメージを感じる字です。