書道家 飯田峰空 喜怒哀楽

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2018/03/06

もうひとつスタートを表す字をもじがたり。

 

お習字で初めて段位をとった【初段】のとき、嬉しさ半分、文字が込み入っててうまく書けない苛立ち半分で練習したなぁと思い出します。

 

この文字は、込み入ったころもへん(全方位に線がありますよね)はなるべく整然と書くこと。緩急や丸みなどは大げさにつけずに、やや直線的でもいいから、ぐじゅっとならないように書きます。

 

そのようにへんを整えて、つくりを書きます。つくりの一画目は振り下ろすときにじわじわ力を込めて、徐々に太く。
二画目は、空白の中に収まるように、でも思いっきりするどく筆を運びます。

 

着物を作るとき、最初にはさみを入れるので「初」。
布を広げ整え、狙いを定めて裁ち切るイメージです。