書道家 飯田峰空 喜怒哀楽

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2018/03/01

先日のオリンピック、毎日熱を持って見ていました!
その期間中に、目に入った「勝負」「勝つ」の文字について、もじがたりします。

 

つくりの部分の画数が多いので、スペースを節約したり・・・なんて考えると配置が難しくなります。
この字は、言葉自体にすごく意味がある目立つ文字なので、
言葉の印象のまま素直に書いていくのがいいと思います。
 
イメージは、勝利をおさめてスポットライトを浴びている感じです。
全体には四角い文字なのですが、下に向かって少し裾が広がっていくように書きます。
左はにくづきの一画目、右はつくりの右払いの部分ですね。
また、月の二画目もほんの少し左よりに広がっています。
三・四画目も、真横ではなく少し右上がり。全体的に、頭上の光が放射線上に広がっている様子をイメージして書きます。
 
 
それにしても、今回、久々に「勝」の文字を書きました。
受験、体育の授業、部活、ギャンブル・・・??
内面の勝負はのぞいて、シンプルに勝ち負けで一喜一憂する状況から、遠いところで生きているのだなと、ふと思いました。